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1996年度図書館学セミナー

あらためて予約を考える
−本当に予約は定着しているか−


今年度の図書館学セミナーは研究大会が昨年11月に創立50周年記念として開かれましたので2月におこないました。

今回のテーマは、「予約」についてです。予約は知る自由を保障する上で大変重要な業務と考えられてきましたし、多くの図書館で熱心に取り組まれてきました。しかし、まだまだ十分にその意味がとらえられていない状況もあるようです。あらためて予約の意味を考え直してみようというのが今回の趣旨です。多くの方々の参加で熱心な討議が繰り広げられました。

日時:
   1997年2月16日(日)13:10〜16:50
             17日(月)10:30〜16:00

会場:
   エル・おおさか(大阪府立労働センター)

テーマ設定の趣旨

予約は本当に定着しているのでしょうか。
1970年、『市民の図書館』は「貸出」「児童サービス」「全域サービス」を提起し、中でも「貸出」を伸ばす活動が全国で展開され、各地で大幅な増加を見ました。現在、貸出冊数は、'65年の日野市立図書館開館当時の約43倍にもなっています。図書館資料の提供、知る自由の保障を確かなものとする上で予約は大きな役割を果たしています。
しかし、『図書館雑誌』'96年10月号の「公共図書館の予約の状況」によれば、「この5年間を比較すると、全体として予約は増えているが、件数1,000件以下の市区町村は依然として過半数を超えており、1日10件以上のレベルのところも四分の一程度に止まっている。予約増加は一部の図書館に極端に偏っていることが推測される」とあります。具体的には年間処理件数が、1,000件未満の市区町村が686,56.7%を占め、全国的に見れば必ず予約は定着しているとは思えない状況にあります。

当研究会では昨年の創立50周年記念大会で「『公立図書館の経営』調査委員会」が報告をおこない、全国調査の結果をもとにして12の提言をおこないました。その中で「予約を増やそう」と提起しています。

今回のセミナーでは、'91年に実施された全国調査のまとめをされた川崎市立麻生図書館の和田安弘さんに現在の全国的な状況をお話ししていただきます。また、小学校での活発な実践例を箕面市豊川南小学校の高木享子さんからお話しをしていただきます。さらに、岡山市立中央図書館の田井郁久雄さんからは大量の予約に取り組んでいる報告をしていただきます。これらの発表を受けて予約の大切さを考え、論議を深めたいと思います。


セミナーの日程と概要

「あらためて予約を考える−本当に予約は定着しているか−」

2月16日(日)

   受付             12:30
   開会挨拶 理事長 塩見 昇 13:10
   趣旨説明 研究委員長 寒川 登 13:15 
   司会 研究委員 矢野明子 山本昭和
      
   発表 
     1.「予約サービスはいま−全国調査,その後」  
          13:30〜15:00
          和田安弘(川崎市立麻生図書館)
     2.「子どもたちの『知りたい・読みたい・見たい』に応えるために」
          15:20〜16:50
          高木享子(箕面市立豊川南小学校図書館)

   懇親会 17:00〜

2月17日(月)

   受付 10:00

   発表 
     3.「徹底した予約を実施して−岡山市立図書館の例から」 
          10:30〜12:00
          田井郁久雄(岡山市立中央図書館)

   全体討議 13:10〜16:00
   閉会の挨拶