TOP > 大会・研究会等 > 研究大会 > 2003年度 / Last update: 2003.12.19(プログラム一部修正)

第45回(2003年度)研究大会のご案内

日本図書館研究会

日時・場所 / 参加要項 / 第1日目プログラム / 第2日目プログラム

日本図書館研究会第45回(2003年度)研究大会を下記により開催いたします。
今大会も例年通り、第1日目個人研究発表とグループ研究発表を行います。
第2日目「図書館のサービス評価を考える」をテーマにして、3人のパネリストの方々と共にシンポジウムを行います。

本大会に、会員はもとより、多くの方が参加されますよう期待しております。

日時:
2004年3月7日(日)〜8日(月)
会場:
京都テルサ第一会議室
京都市南区新町通九条下ル京都府民総合交流プラザ内
電話:075-692-3400
JR京都駅(八条口西口)より南へ徒歩約10分 近鉄東寺駅より東へ徒歩約5分 地下鉄九条駅4番出口より西へ徒歩約5分 市バス九条車庫南へすぐ
京都テルサホームページへ

参加要項

参加費:
会 員 2,000円
非会員 3,000円(2日目のみの場合は2000円)
学 生 1,000円
 当日受付でお支払いください。団体会員は非会員扱いです
参加申込・お問い合わせ先:
2月25日(水)までに(1)氏名、(2)所属、(3)参加日、(4)懇親会参加の有無を記入の上、メールまたはハガキで下記までお申込ください。
〒580-0044 松原市田井城1-2-23
松原市民図書館内 西村一夫あて
E-mail ghe01413@nifty.com
<問合せ用>072-334-8042

お願い


第1日目プログラム

2004年3月7日(日)

受付10:00〜
開会挨拶(理事長 塩見昇)10:30〜
司会:(研究委員)
個人研究発表(報告15分・質疑5分)
1.「英国の高等教育機関における図書館情報政策とフォレット報告」
   呑海沙織(京都大学人間・環境学研究科総合人間学部図書館)
10:40〜11:00
2.「図書館とフィルタリング・ソフトウェアの問題:理論構成のための試み」
   前田稔(筑波大学大学院)
11:00〜11:20
グループ研究発表(報告30分・質疑5分)
1.「最近における目録規則の改訂動向とその問題点―電子資料と継続資料を中心に」
   整理技術研究グループ(河手太士、吉田暁史、渡邊隆弘)
11:20〜11:55
    <昼食・休憩>11:55〜13:25
2.「著作権法と図書館―著作権契約と市場流通モデル」
   「マルチメディアと図書館」研究グループ(北克一、呑海沙織)
13:25〜14:00
3.「「情報」科目テキストにおける「図書館」」
   情報システム研究グループ(藤間真、志保田務、谷本達哉)
14:00〜14:35
4.「大阪における児童図書館サービスの史的概観」
   児童・YA図書館サービス研究グループ(平田満子、井上靖代)
14:35〜15:10
    <休憩>15:10〜15:25
5.「司書教諭の発令の現状と課題ならびに養成について―大阪府・箕面市ほか7自治体における2003年度アンケート調査より」
   図書館学教育研究グループ(柴田正美、北村幸子)
15:25〜16:00
その他報告等
図書館研究奨励賞報告(選考委員会委員長:伊藤昭治)16:00〜
会務報告(事務局長:川崎良孝)
交流会17:00〜19:00

第2日目プログラム

シンポジウム 「図書館のサービス評価を考える」

2004年3月8日(月)

テーマ設定の趣旨(研究委員長:西村一夫)10:00〜10:10
司会:(研究委員)
パネリスト報告(題目は仮題)
1.「図書館評価の現状」
   柴田正美(三重大学)
10:10〜10:50
2.「公共図書館で図書館評価を考える」
   田井郁久雄(岡山市)
10:50〜11:20
3.「大学図書館における図書館評価」
   蒲生英博(名古屋大学附属図書館)
11:20〜11:50
    <昼食・休憩>11:50〜13:10
4.「学校図書館活動チェックリスト作成経過と活用」
   林貴子(長野県阿南高等学校)
13:10〜13:40
5.「図書館の顧客評価・成果評価」
   永田治樹(筑波大学)
13:40〜14:40
討議14:40〜16:30

シンポジウムの趣旨

 経済の停滞と財政の逼迫で「構造改革」が叫ばれる現在、図書館においても、設置団体当局や利用者に対して経営・活動状況を明らかにし、十分な説明責任を果たすことが厳しく求められています。例えば公共図書館においては、各自治体で「行政評価」の導入が急速に進むなか、様々な指標による事業評価が行われています。また、大学図書館における「自己点検評価」や「外部評価」もかなり一般的になってきました。

 さらに、こうした状況のもとで評価指標の標準化活動も進展しています。2002年10月には国際規格「図書館パフォーマンス指標」が国内規格(JIS)化されました。大学図書館や学校図書館においても、各館種に対応した評価指標やチェックリストを作成する動きがあります。

 ただ、実際に評価に取り組んでみると、数字のとり方・とらえ方から全体的な位置づけまで、様々な問題が発生します。ややもすると「評価のための評価」に終わってしまったり、時には図書館活動への基本理解がないまま指標が「ひとり歩き」する危険性もあります。図書館サービスへの正しい理解を促進し、また利用者のニーズに対応した更なるサービス改善・発展につながるような評価でなくてはなりません。近年は利用者の視点からの「顧客満足度」評価が注目されていますが、多様な手法を視野に入れ、真に生産的な評価とはどういうものかを追究することが求められています。

 本シンポジウムでは、図書館サービス評価の概括や各館種からの報告、「顧客満足度」評価の問題など、多彩な報告者から話題提供をいただき、参加者全員でこの問題の実りある議論を目指したいと思います。