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《論文抄録》
『図書館界』60巻4号 (Nov., 2008)

19世紀後半のアメリカにおける巡回文庫の導入

−州図書館法と実態の検討に基づいて

中山 愛理

 1890年代以降,アメリカ各州で巡回文庫に関する立法化がみられた。こうした巡回文庫に関する立法が,どのように具現化されたかを検討することが本論文の目的である。そのために,巡回文庫が取り組まれた農村の状況や図書館政策の状況を踏まえた。次に,巡回文庫に関する法律の制定と内容について検討した。さらに,ミシガン,アイオワ,ウィスコンシンの各州を取り上げ,法律と実際に取り組まれた巡回文庫との関連を検討した。
 最後に,巡回文庫に関する法は,細かなサービス内容を規定しておらず,各州の工夫によってサービスが取り組まれている点についてまとめた。

(なかやま まなり 茨城女子短期大学)